9月27、28日の週末をつかって、渡英後初の海外旅行として世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」に行って来ました。ロンドンから飛行機に乗ってたったの1時間半、ドイツ、バイエルン地方の中心都市ミュンヘンの地でこのイベントは開催されています。なんせ東京ドーム9個分の広さの会場で、2週間強、500万人以上が、600万リットル以上のビールを飲み干すという壮大さです。お祭り好きとしては絶対に外せません。
会場には何個もの巨大なビールテントが立ち並び、それぞれ2,000人以上の人が入るはずなのですが、どこも大混雑で常に満席状態。必然的にむんむんとした熱気が溢れます。そんなところにどのテントの中でもバイエルンの伝統音楽が生演奏されるものだから、みんなビールを飲んで気分も良くて、老いも若きも男も女も大騒ぎ。立って踊ったり、声を張り上げて歌ったり、大いに盛り上がるのでした。
地元の人の衣装も気分を盛り上げてくれます。バイエルンの伝統服。男性はズボン吊りと半ズボン、女性は胸元がざっくりと開いたレースのシャツにひざ下のスカートが特徴でしょうか。1年間この日を待ち侘びていたかのように皆着飾っていました。日本の花火大会の浴衣に近い位置づけなのかなと思います。どの国でも伝統衣装は粋ですね。
何はともあれ、つまりオクトーバーフェストとは、1つのテントの中に偶然入った見ず知らずの数千人による飲み会が一度に数十ヶ所で開催されている、というものでした。飲んで、酔っ払って、大騒ぎして、わっしょいわっしょいわっしょい、そんなテンションがひたすら続くのです。
そこで、僕もこの雰囲気に負けないよう精一杯頑張りました。2日間でビール1リットルジョッキ13杯、つまり13リットル飲み干しました。最後の方は酔っ払って周りの人のジョッキから勝手に飲んでいたので、正確にはもう少し多いのだと思いますが、自分で少なくとも13回お金は払ったのです。自分至上最高記録樹立。少し誇らしいというか、相変わらずの自分の阿呆さが微笑ましいと思いつつも(恥知らず)、しばらくビールの顔は見たくありません。
一方、オクトーバーフェストの食事はかなり美味しいという印象で、食の孤島ロンドンに持ち帰りたい程でした。この地方の名物という雄牛の尻尾の煮込みに白ソーセージヴァイスブルスト、そして海から遠いはずなのになぜかサバの塩焼きが抜群でした。特にヴァイスブルストは気に入ってお土産にも買ってしまいました。マーマレードを合わせているというこのソーセージ専用マスタードもポイントが高いです。
最後はさすがにかなり飲み疲れてしまったけれど、あぁ、それにしても楽しかった。来年も絶対に行ってやる!そして目指せ15リットル!